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市民のみなさん方へ表紙

はじめに友人への手紙恒久民族民衆法廷おわりにフィリピンの友人との往復書簡



おわりに

 以上、手紙に書きました事情により、これ以上代表をつとめることはできなくなりましたので、辞任致します。本日6月2日は私の誕生日(1932年)で、私は75歳になります。人生一巡、みなさん方とともに生きたこと、生きられたことをさいわいに思います。手紙の末尾にあるように、生きているかぎり、お元気で。

2007年4月28日記す
小田 実


 なおまた、4月帰国後、まったく身動きできない状態がつづいているので、私自身、「人生の同行者」、娘の三人で「判決文」と手紙を200部余つくり、先に述べましたように、さまざまな人におくりました。フィリピンのことを知ってもらおうと考えたからです。
 そのあと、フィリピンの人たちに私の状況とともにFAXでそのことを書き送りましたら、彼らから感謝と連帯の気持ちを込めた手紙が同じようにFAXで来ました。今、世界がもっとも必要としている「民」のつながり――「連帯」を示すひとつの事例となる私の手紙と彼らの手紙(原文はともに英語、金井和子訳)を以下に書き加えて、私のみなさん方にたいすることばをおわります。


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