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市民のみなさん方へ表紙

はじめに友人への手紙恒久民族民衆法廷おわりにフィリピンの友人との往復書簡



恒久民族民衆法廷(2007年3月21日−25日、オランダ、ハーグ)
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フィリピンにかかわる第二回法廷

米国に支援されたアロヨ体制とその共犯者によるフィリピン民衆の人権侵害、経済的収奪および主権侵害を告発する

恒久民族民衆法廷構成メンバー:
  フランソワ・ウータール(ベルギー):本法廷議長
  イレーネ・フェルナンデス(マレーシア):同副議長
  小田 実(日本)
  ティエス・プラッケン(オランダ)
  リリア・ソラノ(コロンビア)
  オイステイン・ツベター(ノルウェー)
  ジァンニ・トニョーニ(イタリア):恒久民族民衆法廷事務局長

 人間のすべての権利のなかで最も貴重な人権は生命への権利である。しかしこの権利はすべての人びとの正義と安寧のために闘っているフィリピンの兄弟姉妹には拒まれている。私たちがこうして話しているあいだも、彼らは虐殺されている!残忍な行為は犯罪であり、権限と権力を託された人びとが何もしないのも犯罪である。このような犯罪を目の当たりにするとはなんと悲しいことか。大統領は名誉にかけて、神のすべての子らの奪うべからざる権利のため立ち上がっている人びとを守らなければならない。私は南アフリカの地から呼びかける。正義を求めている人びとへのテロをやめよ。自国民を抑圧し殺害するため、いわゆる反テロ戦争を利用するのをやめよ!ネルソン・マンデラは我らの尊厳と自由のために闘った偉大な指導者である。彼はかつて、マーガレット・サッチャー首相にさえテロリストの烙印を押された。彼は私たちに、真理と和解こそ、正義とともにある平和への唯一の道であると示した。私はフィリピン民衆の高潔な大義について審理する恒久民族民衆法廷を全身全霊で支持する。彼らを通じて、私たちすべての者が、フィリピンの正義と平和の追求に成功することを祈る。

 みなさんに神の祝福あらんことを!

デズモンド・ツツ大司教


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